警察はあんなに甘くない。組織で動いているんだ。須賀にしろ夏美にしろ、公妨のつけは必ず取らされたはずだ。だいたい、天気の巫女なんて誰が信じるんだ。世界を変えたエビデンスなんてあるのか？　祈りと晴れとの因果関係は証明できるはずもない！　ただの偶然だ！どうしても主張するなら精神鑑定の対象だ！精神科に強制入院だって警察にはお手の物なんだぞ！帆高の言い分なんて、これっぽっちも通用しないのが、この世界。そんな帆高を射殺したって、須賀や凪をも射殺したって、逆にいくらでも正当化できるのが、法執行機関である警察だ。最大多数の最大幸福のためには、合理性も無い一人の少年、一人の少女が、この世から居なくなったって、やむを得ない。でも、帆高にとっては、陽菜のいない世界なんて、世界じゃないんだよ。凪にとってもそうなんだよ。東京がずっと雨に沈んでも、陽菜が居る世界が世界。大人になれば、人に説明を求め、自分も言い訳しながら生きる、でも、そんな、自分もみんなも合理的に統治された世界、法に支配された世界は、生存に適した世界ではあっても、必ずしも生きるに値する世界では無い。陽菜が自己中な女の子なら、自分のことしか考えていない女の子なら、いなくなっても誰も悲しまない。でも彼女は、親孝行で弟思いの子であり、世界を救うために人柱になろうとした子。自分の利益で晴れを望む多くの人々のために、自分を犠牲にしようとした子。そんな彼女の居るところだけが、天から光が射しているかのように、そしてそこだけに狂った世界の希望があるかのように、帆高には尊く彼女が見えていただろう。私も天と繋がろう。人々の幸福を祈って生きよう。そんな自分が存在することで、この世界が、人々にとっても生きるに値する世界になるかも知れない。ごく稀に、世界にはそんな人が居る。時々そういう人が現れるから、人類は素敵だ。そういう人と出会うことがあるから、この星は素敵だ。

2023/06/04

蜷川実花ワールド全開の作品。映像はとても綺麗でした。

2023/06/04

前提として述べますが、私は主役2人のファンではありません、、が、キムタクもニノも基本的には演技自体は決して悪くなかったと思います。が、冒頭の松重さんとの対決シーンでは、ニノのまるでコントのような軽い話し方が気になりました。セリフ自体も、無駄に芝居がかった現実味のない、違和感のある言い回しが目立ったように感じました。ただその後の容疑者との取り調べシーンでは一転、圧巻の演技で一気に引き込まれました。セリフ自体は相変わらずの違和感でしたが。本作のセリフ自体の不自然さはあらゆるところで目立ち、違和感を禁じ得なかったです。他のレビュアーの方も書いていましたが、新人検察官の飲み会での会話やキムタクの同僚？との会話のセリフの白々しさにも一気に冷めました。長セリフ故の俳優の早口加減、聞き取りづらさについても他のレビュアーと同様、私も何度も巻き戻しをしながら見る羽目になりました。何より、この映画で1番いらないと思ったのが、、随所に出てくる謎の演出。インパール作戦であるとか、白骨街道、果ては突然の謎のテンポラリーダンス集団の登場や、終盤では奇抜な格好の弁護士の奥さんが出てきたり…非現実的な設定や歴史的、政治的なアイテムが突然何度も出てきて、、本筋と関わらないような演出があまりに多く見ていて？？になったり、失笑してしまったり…混乱させられる場面が多く、疲れました。どうもこれらは原作では無かった部分が多く、監督=脚本家によって加えられた物のようなので、この作品においていえば、あまりこねくりまわさず、冤罪、検察界の問題、悪・・という主テーマに絞っていた方が視聴者に訴え、役者の良さが素直に活かされた作品になったのではないかと思う。映画における監督や演出家の大事さがとてもわかった作品でした。

2023/06/03

日本のアニメにありがちな 無駄にファンタジーとりいれたジブリの劣化版・・ではなく、日常を描いたストーリーに好感が持てました。中盤まで よくわからん変なおばさんが騒いでてどうなの？笑と思いましたが、ラストまで見て、とても良作だと思いました。

2023/06/01

原作は未読。ネタバレ含むレビューです。原作が小説と知っていたので、2時間に収めるために色々詰め込んでいると思って鑑賞。登場人物のそれぞれのちょっとしたキーワードを盛り込んだ発言や回想で人物の背景を描写。ダンス表現や葬儀部分は監督の表現したい映像なのかなと解釈。邦画的で良い世界感。私自身は好きだけれど、慣れていないとストーリーから引き戻されるかもしれない。最上は安保闘争や学生運動絡みの背景を持った人物を映画で現代版にアレンジしたのかなと思ってみていたけれど、原作の発行年を確認すると最近だったのでほぼこのままなのかなと思った。最上と沖野以外のちょい役のキャラクターも味があってよかった。最上が、松倉が法で裁かれ罰を受けることにこだわって取る選択がとてもよかった。前半はとてもよくまとまっていたけれど、終盤はまとまりきってなかったかなとは思ったけれど、概ね満足できる面白い話だった。原作とどのくらい違うのかが気になり、あらすじを確認したけれど、原作もとても面白そうだった。後半の描写に前半ほどのまとまりを感じなかったのは原作と変えている部分が影響しているのかもしれない。小説としての結末は小説だから味わえる面白い展開だと思った。映画にするならこの結末で良いと思う。

2023/05/29

ストーリーは良いけど、テンポが遅いと思う。

2023/05/25

この監督さんは映画には向かないよね部分的な色彩には評価出来るところはあるけど映像全般的には牙狼のパクリだし原作の持つ世界観が少しも感じられないのは何というか撮ってあげてる感がとても感じられる星３でも多いけど原作は好きなのでこれで

2023/05/25

子供が恐ろしいほどに演技が上手く何度も何度も殴りたい衝動にかられた。あそこまで上手くクソっぷりを発揮させるとは将来がとても楽しみな子役です。初めて出会った王子様。よく知りもしない相手。一度踊っただけで知ってるのは靴のサイズ。そんな人と幸せになれるのか。まさしくコレ一択。よく知らない相手と結婚をし段々と家に染まっていく。その染まる段階が丁寧に描写されていたと思いました。子供への愛とは。家族の愛とは。

2023/05/24

ドラマの世界が大好きです。映画も好きなんだけど、犯人はマンションの住人にしといてよ！！ってところが残念です。

2023/05/22